森の中に入ったときには、たくさんの緑が目(視界)に入り、それによってリラクゼーション効果も高まります。
それでは、実際にまちなかで暮らしているときは、どれほどの緑が目に見えているのでしょうか?
そのような無意識に目に見える緑を、数値化し、現状の緑を把握することで、どのようにすれば日常生活で感じる緑を増やすことができるか?を考えたり、皆さんの緑に対する意識を高めたりすることを目的として、この度、熊本市の緑の調査(緑視率調査)を実施します。
皆様から調査データをたくさん頂くことで、地域における、より実態に近い緑視率を求めることができます。
まちなかの緑を感じたり、緑化意識を向上させるきっかけとして、緑視率調査に参加してみてください!
まず、緑視率とは何かというと?
緑視率とは「人の視野を占める緑の面積の割合のことで、中心市街地や地域拠点等の特定の場所において、人々にうるおいや安らぎなどの快適性を与える緑量の指標」のことです。
下の写真で説明すると(緑の部分の面積)÷(撮影範囲の面積)=緑視率(%)となります。
熊本市では令和3年3月に緑の基本計画を改定しており、その中の検証指標の一つとして緑視率を用いています。
なお、国土交通省が実施した調査によると、緑視率が25%を超えると緑が多いと感じ始めるという結果があります。
撮影した写真データを、国土技術政策総合研究所(通称:国総研)が開発したAI緑視率調査プログラムに読み込ませることで、下の写真のように風景の写真を、緑視率を計算できるデータに変換をして、緑視率を算出します。
緑視率調査箇所をご案内します。
緑視率調査は、熊本市で決めた「緑化重点地区」という重点的に緑化を推進していく地区の交差点及び道路の歩道部分で行います。
緑視率調査を行う緑化重点地区は「中心市街地」「15の地域拠点」「中心市街地と地域拠点を結ぶ公共交通軸」です。
エリアの範囲はこちら。
※地区名をクリックすると各地区のエリア図のページが開きます。その中の赤線で囲んだ範囲が調査対象範囲となります。
その範囲内の交差点及び道路の歩道部分となります。
中心市街地と地域拠点を結ぶ公共交通軸
※下記の道路区間です。この区間の交差点及び道路の歩道部分となります。
調査にあたって、皆様に行っていただくのは、2つです。
(1)緑化重点地区の交差点や道路の歩道部分において下図のイメージを参考に写真を撮る。
位置情報を付加できる機種で撮影される場合は、位置情報をONにした状態で撮影してください。
4差路の交差点であれば、撮影データは8個必要となります。
その他の交差点、道路形状の場合の撮影方向は下のイメージとなります。
撮影データは、3差路交差点の場合は6個、道路形状の場合は4個必要となります。
(2)写真データを、電子申請サービスで送る。
(1)下記の外部リンクもしくはQRコードから、電子申請サービスに入ってください。
(2)電子申請サービスで、申込みをしてください。
電子申請サービス利用者登録済みの方は、ID、パスワードを入力し、ログインください。
利用者登録しないで、申込みをしたい方は、「利用者登録せずに申し込む方はこちら」というボタンからお進みください。
その後、利用規約の同意とメールアドレスを入力し、送られてきたメールのURLから申込ください。
(3)必要事項(お名前(ニックネームなど)、メールアドレス、調査地区名、調査箇所形状、住所、場所の情報など)を入力してください。
※メールアドレスは不明点などを問い合わせるために、必要なものであり、それ以外の用途で使用することはありません。
また、いただいた情報はこちらで厳重に保管いたします。
お名前(ニックネーム) 緑視くん
メールアドレス ryokushi.kumamoto.city@ne.jp
調査地区名 植木地区
調査箇所形状 交差点
調査箇所住所 熊本市北区植木町舞尾631-2
調査箇所の情報 国道3号線と国道208号の交差点
調査箇所付近の情報 熊本北合志警察署 植木交番など
(4)写真データを添付してください。添付が終わったら「入力へ戻る」ボタンを押してください。
「確認へ進む」の後「申込む」ボタンを押して終了です。
データを頂いた後は、環境共生課でそのデータを国土技術政策総合研究所(通称:国総研)が開発したAI緑視率調査プログラムで変換し、緑視率を算出、調査者ごとの一覧表を作りホームページで紹介します。
また、各緑化重点地区ごとにデータを集計した地域ごとの平均緑視率や、地区ごとの代表的な写真も併せて紹介いたします。
2021年度の調査期間(提出期間)は、2022年3月31日までとなります。
その後も、2022年度の調査データは引き続き、同様の方法で承ります。
令和2年度(2020年度)の調査結果と、第1目標、第2目標は以下の通りです。
緑化重点地区 | 緑視率(%) | |||
---|---|---|---|---|
調査結果 (令和2年10月調査) |
第1目標 (現状が15%満たない箇所) |
第2目標 (全箇所の平均) |
||
中心市街地 |
8.4 | 15.0 | 25.0 | |
地域拠点 (都市機能誘導区域) |
植木地区 | 10.0 | 15.0 | |
北部地区 | 4.6 | 15.0 | ||
楠・武蔵ヶ丘地区 | 20.3 | ― | ||
八景水谷・清水亀井地区 | 7.3 | 15.0 | ||
子飼地区 | 4.2 | 15.0 | ||
長嶺地区 | 29.0 | ― | ||
水前寺・九品寺地区 | 13.7 | 15.0 | ||
健軍地区 | 1.5 | 15.0 | ||
平成・南熊本地区 | 14.9 | 15.0 | ||
刈草地区 | 13.1 | 15.0 | ||
富合地区 | 10.2 | 15.0 | ||
城南地区 | 16.7 | ― | ||
川尻地区 | 10.5 | 15.0 | ||
城山地区 | 7.3 | 15.0 | ||
上熊本地区 | 12.3 | 15.0 | ||
中心市街地と地域拠点を結ぶ 公共交通軸 |
データなし | 15.0 | ||
中心市街地と地域拠点の平均値 | 11.5 | 15.0 |
※第1目標は、現在緑視率が15%に満たない地区について、まずは15%となるように目標としています。
第2目標は、国土交通省が実施した調査によると、緑視率がおよそ25%を超えると緑が多いと感じ始めるという結果から25%を目標としています。
皆様の調査結果を基に算出します。
第1目標(15%)、第2目標(25%)を目指して、がんばりましょう。
たくさんの御参加およびデータの提供を、お待ちしております。
調査の際は、通過交通や歩行者など安全に十分に気を付けて、ご参加ください。